【第一弾】年金の受け取り方考えていますか?(年金繰上受給のメリット・デメリット編)
皆さん、年金を繰上受給することができるのはご存じでしょうか?
受給額が減額されるかわりに、年金を早めに受給し始めることができる制度があるんです。
年金制度改正法により、2022年4月以降は繰上げ受給1カ月あたりの減額率が0.5%から0.4%へ変更されます。
元々は0.5%で60歳から受給する場合は65歳から受給する場合に比べて受給額が30%減る仕組みでした。でも今回の改正で60歳から受給しても24%しか減らないようになったんです。嬉しいですね。
60歳から受給した方が、80歳になるまでの年金の受給総額は多くなりますし、現役時代の貯金等を取り崩さず運用しやすくなります。
一方で80歳以降は65歳から受け取った人に、年金受給総額で差をつけられていくことになりますので長生きすれば損するかもしれません。
ちなみに男性の平均寿命は81.64歳だそうです笑
更にこの制度を利用して受給できる年金額を調整して『非課税世帯』になれば、さらなるメリットを得ることができます。
非課税世帯になったときのメリット・デメリット
年金を繰り上げ受給し非課税世帯になると、下記のメリットがあります。
・年金から税金が引かれない。
・健康保険料、介護保険料が課税世帯より安くなる。
・高額療養費、高額介護サービス費、高額介護合算の限度額が非課税世帯の基準になるため、医療や介護の費用が高額になっても支払いが少なくて済む。もしくは払い戻しを受けることができる。
・後期高齢者医療・介護サービスの負担割合が1割になる。(非課税世帯でなくてもなることはある。)
・資産が少ない場合は施設利用の限度額証が取れる。
・国や市町村の非課税世帯限定のサービスを受けることができる(コロナの10万円給付等)。
・もしもの時生活保護を受けれる可能性がある(年金額次第)
色々書きましたが、メリットだらけなんですよ!
ただし年金を繰り上げして非課税世帯になるときのデメリットもあります。
しっかり確認していきましょう。
・繰上受給を変更することはできない。
・年金未納期間分の任意加入ができない。
・非課税世帯となる年金収入は非常に少ないため、株式の所得のような分離課税での収入や取り崩し用の貯金を十分確保していない場合、また確保しておいても世界恐慌のようなことが起こり資産が失われた場合は非常に苦しい老後になる。
・納税面で社会貢献ができず、どちらかというと社会のお荷物になる。
以上メリット・デメリットをまとめてみました。
どちらを選ぶか悩ましいですね。
少し細かい点が多いですが、知っているのと知らないのでは大違いになる方もいらっしゃるかと思うので確認してみてください。
次回は非課税世帯になるための年金のもらい方について書きたいと思います。